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アトリエ インカーブ 現代アートの魔球

¥1,980 税込

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左眼をアートに、右眼を福祉に、この「魔球(インカーブ)」を追う−−。
これまで障がいがある人の作品は「障害者アート」や「アウトサイダー・アート」としてくくられてきたが、アトリエ インカーブは「現代アート」と捉える立場から、知的障がいがあるアーティストの活動を支えてきた。インカーブのチーフディレクターが、その日常を紹介しながら、アートと福祉について考える。建畠晢・国立国際美術館館長、秋元雄史・金沢21世紀美術館館長、南嶌宏・女子美術大学教授ら現代アート界のオーソリティの含蓄ある言葉も紹介。

「美術館というのは決してフェアじゃない」---建畠晢(国立国際美術館館長)
「現代美術のおもしろさは加われること」---秋元雄史(金沢21世紀美術館館長)
「これはアウトサイダー・アートではない」---南嶌宏(女子美術大学教授)

監修 今中博之
著者 神谷梢
装幀 今中博之
発行 創元社
定価 本体1,800円+税
四六判並製/220ページ(カラー2ページ)
2010年5月20日 第一刷発行



[ 目次 ]
はじめに 今中博之
第一章 アトリエ インカーブのこと
現代アートの超新星たち/出逢い/嘘とやきもち/私の夢は/キャッチャー/スタッフの条件/何も教えない/評価しない/見出しはいつも「障害者アート」/先入観/レッテルの功罪/葛藤のはじまり/「僕は扱いたいと思わない」/アウトプットの準備/自由と干渉/おだやかな日常を/作品とその背景  

第二章 アートで日本が動く
アートではたらく/そのアートを何と呼ぶか/立ち位置/障害者アートの背景/専門の美術館?/逆差別/インカーブのようなことを/覚悟はあるか

第三章 橋下知事と寺尾勝広
橋下知事ビデオメッセージ/寺尾勝広&橋下知事(ビデオ)オープニングトーク

第四章 現代アートとして語る —トークセッション「現代アートの新たな視点」
見る側の勇気が試される/アートの世界では障がい者ではない/山高ければ裾広し/開かれた美術館/繊細な心が束になったときの強さ/すべてが同時に共存する社会/「これは売っていますか」/美術教育の中の差別/マーケットという格差社会/美術館の転換

第五章 アート界のイチローを発掘する —シンポジウム「アートが拓く障がい者の世界」 
「イチローを目指す取り組み」と「裾野の広がり」/僕がみることのできない世界/アートとコマーシャル/歪なシステム/企業のアート支援/全部インカーブのようだと困る/政府がアートをサポートする/金平糖の先っぽ/スポンサーでなくパートナーとして/文化と福祉が結びつく/公と民のちから

第六章 カテゴリーからの解放
カテゴリーからの解放/寛容な作品/ダイバーシティ/ヒエラルキーを捉えなおす/美術館のコレクション/宣言する展覧会/美大の子とどう違うの?/商人の町/ボトムアップとプルアップ/素敵な偶然/草間彌生と寺尾勝広

第七章 ふたつの眼
現代アートとして選ぶ/現代アートへの逆の偏見/加わっていくおもしろさ/生きがいとプロフェッショナル/メッセージとプロパガンダ/ギャラリストの仕事/ギャラリー インカーブ再び/ブレーキ/ふたつの眼/普通なしあわせ

おわりに

[ 著者 ]
神谷梢(かみたに・こずえ)
社会福祉法人素王会アトリエ インカーブ チーフディレクター。
学芸員。社会福祉士。
一九七六年神戸市生まれ。アトリエ インカーブ前身の無認可作業所時代からスタッフとなり、社会福祉法人素王会の立ち上げから、アトリエ インカーブのこれまでの事業運営、企画展開の重要な一端を担う。芸術・福祉のみならず、さまざまな視点をもちながら、所属アーティストにとってのしあわせを日々追求している。
アトリエ インカーブ

著書に『アトリエ インカーブ——現代アートの魔球』(創元社)

*役職名や所属先のデータはこの書籍が刊行された当時のものです

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